2012-10-19

Sommet全曲試聴いただけます





フランスのシンセ・デュオ<Sommet>
ただいま全曲試聴いただけます!

クラウトロックやミニマル・ミュージックからの
影響をコトコト煮込んでフレンチ仕立てにした、
いい塩梅の出音です。

タイガースシとかセバスチャン・テリエとかみたいな
雰囲気。

是非、聞いてみて下さい!





アルバムも宜しくお願いします!






2012-10-15

NENEH CHERRY & THE THING: The Cherry Thing Remixes




センセーションを巻き起こしたネナ・チェリーとザ・シングの
コラボ・アルバム、そのリミックス作品が遂に登場。


ジム・オルーク、メルツバウ、フォー・テット、キム・ヨーソイ
からリンドストローム&プリンス・トーマスまで、腕利きの
トップ・ミュージシャン、プロデューサーたちによる
ディープ&エッジな再解釈仕事を集めた、
好事家悶絶&爆死のナイス・コレクションです!


Neneh Cherry & The Thing - Dream Baby Dream (Four Tet remix) by smalltownsupersound















ネナ・チェリー&ザ・シング/チェリー・シング・リミキシーズ
NENEH CHERRY & THE THING: The Cherry Thing Remixes (Smalltown Supersound)
CLTCD-2019 | 税込2,310円


TRACKLISTING
1. What Reason Could I Give (Kim Hiorthøy remix)
2. Dream Baby Dream (Four Tet remix)
3. Accordion (Hortlax Cobra remix)
4. What Reason Could I Give (Carmen Villain remix)
5. Accordion (Jim O`Rourke remix)
6. Cashback (Lindstrøm & Prins Thomas)
7. Sudden Moment (Merzbow remix)
8. Golden Heart (Nymph remix)
9. Dirt (Kurzmann remix)
10. Golden Heart (Poole Blount Legacy Dub) (Lasse Marhaug remix)
 



▼ スリッツ、リップ・リグ&パニックそしてソロと、ポストパンク期から90年代にかけてUKを中心に大きな人気を博したスウェーデン生まれの歌姫ネナ・チェリーと、カトー・サルサ、ジョー・マクフィー、ジム・オルークから大友良英まで、多くの異種格闘、場外乱闘で知られるアウトジャズの猛者、ザ・シング。

▼ 世界各地で大きな話題を呼んだ、両者がっぷり四つの珠玉のコラボレーション・アルバムを、エレクトロニカ、電子音楽やダンス・ミュージックのトップ・アーティストたちがリミックスした、またまた悶絶必至の素晴らしいコレクションが登場。

▼ リミキサーとして名を連ねるのは、ジム・オルーク、メルツバウ、フォー・テット、キム・ヨーソイ、リンドストローム&プリンス・トーマス、ホートラックス・コブラ(ピーター・ビョーン&ジョンのジョン・エリクソンによるソロ・プロジェクト)、クリストフ・クルツマン(ジム・オルークやフェネスとも交流のあるオーストリアの電子音楽家)、ラッセ・マーハーグ(ジャズカマーの片割れ、ノイズ界隈ではおなじみの彼!)、カルメン・ヴィラン(サーストン・ムーアとも共演済み、モデルとしても活躍するノルウェー人女性ミュージシャン)という面々。

▼ 『チェリー・シング』収録楽曲を、それぞれのアーティストが独自のレシピで味付け、解体、再構築、更なる化学変化が巻き起こる!ネナの声とシングのパフォーマンスをバラバラに解きほぐして独自のビートと共に新たな音を編み、モダン・エレクトロニック・サウンドのカンヴァス上にスーサイドの亡霊を見事に降臨させてみせた、フォー・テットの鬼気迫る「Dream Baby Dream (Four Tet remix)」を筆頭に、いずれも甲乙つけがたい好仕事が続出です!

【ネナ・チェリー】 

スリッツやリップ・リグ&パニック、ニューエイジ・ステッパーズなどのシンガー、バック・コーラスとして、80年代初頭のポストパンク時代に歌手活動をスタート、80年代末から90年代にかけては、ソロ・アーティストとして、「バッファロー・スタンス」やユッスー・ンドゥールとのコラボ曲「7 Seconds」を筆頭に、多くのヒットを送り出し、グラミー賞にも、2度ノミネート経験あり。義理の父親は、ブルーノートからのリリースでも知られるジャズマン、ドン・チェリー。

【ザ・シング】 

スウェーデン出身のリード奏者のマッツ・グスタフソン、アトミックでもおなじみのインゲブリクト・ホーテル・フラーテンとポール・ニルセン・ラヴの3人からなるフリー/アウトジャズ・トリオ。カトー・サルサ・エクスペリエンス、ジョー・マクフィー、ジム・オルークから大友良英まで、ジャンルを越え様々なアーティストたちと数多くコラボレーション、ジャズの域を逸脱した出音で人気を博す。

【ザ・チェリー・シング】 

2012年6月に発売された、スーサイドやMFドゥームらのカバーを軸とした、ネナ・チェリーとザ・シングのコラボレーション・アルバム。ネナにとっては、2000年代初めてとなる、自身の名前を冠した作品。





【好評発売中】

こちらがオリジナル・アルバム!
ネナの名前を冠した作品としては、今世紀に入ってから
初めてのものです。







2012-10-14

TUSSLE: Tempest





米サンフランシスコの人力ダブ/ディスコ・バンド、タッスルがオプティモとジョイント!


バンドのトレードマークとも言えるストイックでアンダーグラウンドなグルーヴ感をキープしながらも、よりカラフルで、表情豊かなスタイルへと進化、フロアでの高い機能性を維持しながら、リスニング・ミュージックとしても素晴らしいポテンシャルを発揮した、キャリア史上でも指折りの充実作!















タッスル/テンペスト
TUSSLE: Tempest 
Smalltown Supersound 


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TRACKLISTING
1. YUME NO MURI
2. MOONDOG *
3. CAT PIRATE
4. P44
5. EYE CONTEXT
6. YELLOW LIGHTER *
7. LIGHTLY SALTED *

Mixed by James Savage + mastered by Jorg Burger
Produced by JD Twitch

* Andy Cabicがレコーディングで参加
 


▼ 2000年代半ばに、DFAと並んでインディー/ディスコをイチ早くクロスオーバーして先鋭リスナーたちの支持を集めたサンフランシスコの<RONG MUSIC>からキャリアをスタート、誰よりも早く「ディスコ・ダブ」的な感覚をバンド・スタイルでアウトプットしたユニークなサウンドで世界的にも高いプロップスを獲得してきたタッスルによる新作『テンペスト』(通算第四作)。


▼ 今回も、ここ数作のホームグラウンドである、リンドストロームやトッド・テリエら、北欧ニュー・ディスコの一大牙城にもなっているオスロの<スモールタウン・スーパーサウンド>からのリリース。


▼ しかも何とグラスゴーの鬼才<オプティモ>から、JD Twitchがプロデュースで全面参戦。あらゆるジャンルを越え、世界中のパーティー・フリークスたちをロックし続けてきた叩き上げのダンス・ミュージックDJによる渾身のプロデュース仕事が、実現。


▼ タッスルならではの、クールなツイン・ドラムをベースとした、ダブやハウス・ミュージックを呑み込んだトリッピーなバンド・サウンドを、Twitch独自のダンサブルなタッチで更なるフロア・モードへとビルドアップ、ソリッドで無駄のない、しかしながらどこまでもブ厚いオーガニック・グルーヴが渦巻く最強の生音ダンス・アルバムが、完成。


▼ 先行試聴がスタートしている「Eye Context」(M⑤)を筆頭に、いずれの楽曲も、これまでどおりのストイックでアンダーグラウンドなグルーヴ感をキープしながらも、よりカラフルで、表情豊かなスタイルへと進化、フロアでの高い機能性を維持しながら、リスニング・ミュージックとしても素晴らしいポテンシャルを発揮した、バンドのキャリア史上でも指折りの充実した作品となっています。


▼ LCDサウンドシステムやホット・チップ、DJハーヴィー、プリンス・トーマス、イジャット・ボーイズ、RUB N TUG、スライ・マングースなどのファンは、是非チェックを。ダンサブルなインディーロックとダブ、ハウスやディスコ・ミュージックの狭間に木霊する、「踊る阿呆」を極めた真のパーティー・サウンド。全方位レコメンド!!!


【TUSSLE】

2004年にアルバム『Kling Klang』でデビュー。シングルはRong Musicから、アルバムは、現在は傘下のItalians Do It Betterの躍進でも知られるUSインディーの坩堝<Troubleman Unlimited>からのリリース。セカンド以降はリリースの拠点をノルウェーのスモールタウン・スーパーサウンドへと移し、2006年『Telescope Mind』、2008年『Cream Cuts』を発表。現メンバーはJonathan Holland(drums)、Kevin Woodruff(Drums)、Tomo Yasuda(Bass)、Nathan Burazer(Electronics)の四人。元メンバーにヴェティヴァーのAndy Cabic(本作でも一部楽曲に参加)、ArpのAlexis Georgopoulosがいる。
 


【JD Twitch】

タイガースシ/KILL THE DJからのミックスCD『How To Kill The Dj part two mixed by Optimo』でその名を轟かせた英グラスゴーのDJデュオ、オプティモの片割れ。古くはマウント・フロリダの一員としても活動、米名門マタドールからもアルバムをリリースしていた。膨大なレコード・コレクションと深い音楽的知見に基づく、ジャンルやスタイルを串刺しにしたユニークなセレクションは、国境を越え世界中の多くのパーティー愛好家たちから支持されている。これまでにステージを共にしてきたアーティストは、ザ・ラプチャー、アトム・ハート、ESG、リー・ペリー、ジミ・テナー、LCDサウンドシステムなど枚挙にいとまがない。

















2012-10-12

LINDSTROM: Smalhans




プログレッシヴなサウンドが喧々諤々大きな話題
を呼んだ『シックス・カップス・オヴ・レベル』の余韻も
冷めやらぬうちに、リンドストロームが早くも新作を完成。


今回は何と全曲トッド・テリエがミックスを担当、
リンドストローム・ミーツ・テリエ、あまりにも開けっぴろげで
ストレートな、完全フロア仕様の強力なディスコ・アルバムです。


踊り足りないダンス・フリークスたちへの最良の処方箋を携え、
リンドストローム旋風が再び列島を駆け抜ける!















リンドストローム/スマルハンス

LINDSTROM: Smalhans 
Smalltown Supersound / calentito (CLTCD-2017)

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収録楽曲

1. Raakost
2. Lammelaar
3. Eggedosis
4. Vossakorv
5. Faarikaal
6. Vafler


7. Vos-sako-rv Fred Falke Remix
8. Ra-ako-st Todd Terje Edit
9. Eg-ged-osis Todd Terje Edit





▼ エレクトロやインディー・シーンとも共振しながら世界的な広がりを見せる「ディスコ」音楽の、イジャット・ボーイズらUK勢と並ぶ、ひとつの大きなオリジナル震源地として今や世界的にも熱視線を浴びているノルウェーのコズミック・シーン。

▼ プリンス・トーマスやマンゴリアン・ジェットセット、トッド・テリエら、精鋭たちと共に、少数ながらも極めて濃密なシーンの一角をなしつつ、プロダクション・レンジの幅広さや話題性(ロキシー・ミュージックのリミックスやトッド・ラングレンとのコラボなど)において、間違いなく、そのトップに君臨するのが、このリンドストロームです。

▼ 『イッツ・ア・フィーデリティー・アフェアー』から前作『シックス・カップス・オヴ・レベル』に至るまで、これまでも、「ディスコ」の核を維持しながら、アルバムごとに様々な異なるスタイルを提示、単なるダンス・ミュージック・プロデューサーの域を越えた奥深いサウンドで、多くの音楽ファンを魅了してきました。

▼ そんなリンドストロームが、わずか1年にも満たない、極めて短いスパンで新作『スマルハンス』を完成させました。今回は、何とトッド・テリエが全曲でミックスを担当。『シックス・カップス~』の録音が終わってまたすぐにスタジオ入りして作り上げた、というこの新作は、前作とは真逆に振れた、全くストレートなダンス・アルバム。

▼ 既にシングル・カットされ、世界中のダンス・フリークスたちを乱舞させている「Rà-àkõ-st」(M①)や、春のメタモルフォーゼでもイチ早く披露されその破壊力も確認済みの「Vossakorv」(M④)を筆頭に、いずれも、芯の太い、豊饒なテクスチャーに彩られた、稀に見る極彩色のコズミック・ディスコ・サウンドが目白押し。かつてのヒット曲「I Feel Space」や「Breakfast In Heaven」のように、ストレートにフロアに向き合いながらも、出音は格段にブラッシュアップ、しかも、そこにトッド・テリエの魔法の手が加えられ、全ての楽曲が、非の打ちどころのないパーフェクトなクラブ・トラックとなっています。

▼ アルバム・タイトルの『Smalhans』とは、ノルウェー語で「欠けていること、不足していること」などの意味があり、各楽曲のタイトルも、「あまりスパイスを多用しない」というノルウェーの料理にちなんで、名づけられているそうです。「Rà-àkõ-st」は生野菜、「Vossakorv」は羊肉のソーセージなのだとか。アルバムも「手を加えない、生のままのビートを意識した」とのことで、古くからのファンにとっては、まさに待望の、そして新しいファンには、彼の原点を改めて確認することのできる、いずれにしても素晴らしい作品となっております。



【リンドストロームとは】 

1973年生まれ、オスロ在住のノルウェー人プロデューサー、マルチ・インストゥルメンタリスト、ハンス・ピーター・リンドストロームによるプロジェクト。2002年に自身のレーベルであるFEEDELITYを設立、時にはソロで、時にはパートナーのプリンス・トーマスとの連名で、12インチ・シングルやEPをリリース。2005年に発表したシングル「I Feel Space」のモンスター・ヒット(ヴァイナルのシングルとしては異例の17,000枚というセールスを記録)と、それに続く、シングル・コレクション『It’s A Feedelity Affair』(2006年)の成功により、インターナショナルなダンス・ミュージック・シーンのフロントラインへと躍進。2008年には初めてのフル・レングス作品となる『Where You Go I Go Too』をリリース、アルバム・アーティストとして、クラブ・ミュージックのカテゴリーを越え広範囲で高い評価を獲得する。2009年には女性ボーカリストのクリスタベルとの共同作品『Real Life Is No Cool』を発表、ポップ・ボーカルをフィーチャーした現在進行形ディスコ・ミュージックの桃源郷を、鮮やかに描き上げた。2012年2月、単独名義での二作品目、通算四枚目となる『Six Cups Of Rebel』を発表、5月に「メタモルフォーゼ・スプリング」で待望の再来日を果たす。


【好評発売中】

2012年春リリースの直近作。

2012-10-11

CROSSOVER: Gloom




インターナショナル・ディージェイ・ジゴロからのリリース
で一世を風靡した、フィッシャースプーナーと並ぶNYCの
エレクトロクラッシュ・アイコン=クロスオーバーによる
驚きの新作が到着。

ホラーでゴシックな今様ムードをたっぷりと吸い込んだ不機嫌
なシンセ・サウンドを、ビザールなオリジナル・レシピを用いて
路地裏のエレクトロ・モードへと再構築!

またも突き抜けた、極北の傑作!















クロスオーバー/グルーム
CROSSOVER: Gloom (Desire Records)
CLTCD-2017 | 2012年11月17日発売予定 | 税込2,415円

TRACKLISTING
1. Wraith In The Woodz
2. Luv Sick Vampires
3. How Covld I
4. Mother Ov God
5. Bvrning
6. Mvrderous Glare
7. Yr A Ghost
8. Don't Tvrn Yr Back On Magic
9. Svmmer In Oslo
10. Fog Machine


▼ DJヘルのバックアップを全面に受け、フィッシャースプーナーに続いて2002年にインターナショナル・ディージェイ・ジゴロからデビューを果たした、ヴァネッサ&マークのふたりのニューヨーカーからなるエレクトロ男女デュオ、クロスオーバー。

▼ <In Flagranti>としてもおなじみの「コズミック・ロッカー」ことサシャがミックスを手掛け、後にCODEK文脈からも再評価された1st『Fantasmo』は、チックス・オン・スピードやピーチズのブレイクに先駆けた早すぎるエレクトロクラッシュギャルズ名盤として、フィッシャースプーナーやラリー・ティー的なファッショナブルなエレクトロクラッシュ文脈でも大いに注目を集めたが、同時に、そのエッジの立ったハードコアなプロダクションは、タイガースシやキティー・ヨー、アウトプット周辺のディープなエレクトロ・フリークスたちからもカルト的なプロップスを獲得するなど、ダンスフロアの内外で幅広く多方面からサポートされていた。

▼ あれから10年、通算4枚目のフル・アルバム作品となるこの『グルーム』は、Drexciyaや初期のADULT.あたりにも通じるデトロイト・エレクトロ、ビザールなダウンビート、ディスコパンク、ゴシック・ハウス、ベースやスクリューなどなど、現在進行形の様々なダンス・ミュージック・トレンドと適度な距離感を保ちながら、独自の審美眼に基づいた真に「クロスオーバー」なサウンドを目指した、ふたりの新たなるチャレンジが刻み込まれた入魂の一枚。

▼ ブ厚いシンセ・サウンドで音の隙間を埋めつくした、息の詰まるような典型的なエレクトロクラッシュ流れの佇まいを維持しながらも、M⑨「Svmmer In Oslo」やM②「Luv Sick Vampires」あたりは、ベース・ミュージックからの影響や、セーラムあたりにも通じるウィッチ・フレイヴァーのスパイスが、絶妙に機能。ボディーミュージック風のM①「Wraith in the Woodz」や硬質な辺境ハウスM④「Mother ov God」~パンキッシュなM⑧「Don't Tvrn Yr Back On Magic」~エレクトロなM⑩「Fog Machine」あたりまで、一貫してダークな質感を維持しながら、ベテランらしい奥の深さと振れ幅の広いアウトプットで、ダンスフロアとベッドルームのどちらでも機能しそうな、トータルなリスニング作品へと仕上げてくれました。

▼ 初期のブラックストロボやヴィタリックのノイジーなエレクトロ・サウンドを現行インディーのダークサイドに寄せてディープ・アンダーグラウンドへと潜り込ませたような、どうにもユニークなスタイルは、一度ハマると病みつきになりそう!

【クロスオーバー】

テキサス出身の「Dez」ことMark Ingramと、アダムスキー改めアダム・スカイのフィーチャリング・ボーカリストとしてもクレジットされるイタリア系の「Vee」ことVanessa Tostiのふたりからなる、ニューヨークのエレクトロ・デュオ。「チックス・オン・スピード・ミーツB 52’s」などと評され、ジゴロからフィッシャースプーナーに続いてデビュー、という流れもあり、当初はエレクトロクラッシュ文脈を中心に支持を集めた。自らのサウンドを「ダークビート」と称し、エレクトロ・ポップというよりも、一貫して陰鬱なアンダーグラウンド路線を堅持、ハードコアなサウンドはエレクトロクラッシュ以降も、ディスコパンク、初期エレクトロ・シーンで人気に。2002年『Fantasmo』、2006年『Cryptic And Dire Sallow Faced Hoods Blast Off Into Oblivion』と、ジゴロに2枚のアルバムを残す。2009年にイタリアのPunch Recordsからサード『Space Death』を発表、この作品から新たにTimothy Lang-Grannanが準メンバーとして加入、最新作『グルーム』でもアレンジやプロデュースなど全面的に彼がバックアップしている。




JIMI TENOR & KABUKABU: Mystery Of Aether




WARPからのリリースで名を馳せたフィンランドの
鬼才ジミ・テナーによる待望の最新作がオランダの
名門<キンドレッド・スピリッツ>から登場!


よりスピリチュアル&ディープに大胆な進化&深化を
遂げた、キャリア史上の極北とも言うべき突端の名盤が
ここに誕生!















ジミ・テナー&カブカブ/ミステリー・オヴ・エーテル
JIMI TENOR & KABUKABU: Mystery Of Aether
Kindred Spirits | RTMCD-1030


TRACKLISTING

1. Selvanakija
2. Africa Kingdom
3. Suite Meets
4. Dance of the Planets
5. Curtain of Steel
6. Starstuff
7. Universal Love
8. Resonate and Be
9. AfroEuropean
10. Eternal Mystery


▼ テクノ/エレクトロニックなリリースが大半を占めていた1990年代後半のWARPレーベルの中で、生音を前面に押し出したユニークなサウンドでとりわけ異彩を放っていたジミ・テナー。WARP以降も、地元SahkoやKitty-yo、Ubiquityなど様々な先鋭レーベルを渡り歩きながら、スピリチュアル、ジャズファンクやアフロ、ロックなどが混在したカテゴライズ不能なストレンジ・サウンドで好事家たちの耳をピンスポット爆撃、世界中のミュージック・ラヴァーたちのあいだで確固たる支持を獲得してきた奇才中の鬼才である。

▼ そんなジミ・テナーによる、トニー・アレンとのスペシャル・コラボレーション<Inspiration Information>に続く待望の最新リリースは、ここ数年の彼のプロパー・プロジェクトであるドイツのアフロ・バンド、カブカブとのジョイント再び。しかも、これまで以上にピリチュアル&ディープなサウンドへと急加速、キンドレッド・スピリッツからのリリースというのも全くもって頷ける、ビルド・アン・アークやノスタルジア77も真っ青な重厚極まる外宇宙アンサンブルを披露。

▼ チャールズ・ミンガスあたりからの影響をモロに伺わせるヘヴィーなビッグバンド・スタイルの変拍子トラック「Selvänäkijä」(M①)は、ゴリゴリでありながらもどこかフリーキーで、ヨーロピアン・ジャズ特有の仄暗さや陰りのようなものが感じられる、本作の特質を集約したような佳曲。一転してヴィヴィッドなアフロビートの血を注ぎ込んだ「Africa Kingdom」(M②)もまたスバラシイ!抑制をきかせながらジワジワとグルーヴ感を維持しつつ、後半のパヤヤ・コーラスとスペイシーなシンセ・サウンド(3分40秒あたり~)で多幸感がスパーク!

▼ 重く引きずるようなハチロクのビート上を寂寥感溢れるシンプルなホーンが所在なさげに漂う「Suite Meets」(M③)も大変にスピリチュアル、タイトルからしてモロな「Universal Love」(M⑦)も同系統で、秀逸。2分前後から聞ける怪しげなフルートは何とジミの自作楽器だとか。「もっと独自の、自分しか紡げないようなクラーヴェが欲しかった」という彼が自ら森に分け入り枝をカットし作り上げたオリジナル楽器による、アウター・スペースのアヤし過ぎるジャングル・ブギー!

▼ <Inspiration Information>にヤラれてしまった方にはアップリフティングなアフロ・アンサンブルの「Dance of the Planets」(M④)やアナログ・シンセの出音もクールな「Starstuff」(M⑥)がオススメ!

▼ 1920年代エリントンのジャングル・サウンドに始まり、50年代ミンガスの『直立猿人』的サウンド、60年代フィル・コーランの神秘主義、70年代のブラック・スピリチュアル・ジャズを経由して2010年代の北欧に結実したストイックなジミ流スピリチュアル・サウンド。

▼ これまでのジミ・テナー・ファンはもちろんのこと、ノスタルジア77ことベン・ラムディンの一連の仕事やビルド・アン・アークなどの進行形スピリチュアル・ジャズ・バンドのリスナー、JAZZMANのコンピ『Spiritual Jazz』にヤラれてしまった旧音源ディガー、さらには、ヒプノティック・ブラス・アンサンブルやアンティバラス、一連の<Inspiration Information>シリーズのファン、ムラトゥ・アスタケ好きマージナル系まで幅広くレコメンドしたい渾身の一枚。ジミのキャリアの中でも指折りのクオリティーを有する傑作だっ!


 


2012-10-10

ZOMBIE ZOMBIE: RITUELS d’un Nouveau Monde



この夏のI:CUBE新作も好評、
その健在ぶりをアピールした仏名門<VERSATILE>から、
ZOMBIE ZOMBIE待望の新作が登場!

前作のジョン・カーペンターに続いて、
何と今回はサン・ラー「Rocket #9」をカバー!

やっぱコイツらただものじゃない!
しかもタイガースシのボスJOAKIMがプロデュースを担当、
両者のクラウト&コズミック・サウンドに対する深い造詣と
愛情が見事に結実、ディープかつエッジの立った、しかし
ながら快楽指数の極めて高い、ハイクオリティーなリスニ
ング作品に、仕上がりました!















ZOMBIE ZOMBIE: RITUELS d’un Nouveau Monde
Versatile | VERCD026

TRACKLISTING:
1 – The Wisdom of Stones (Do you believe in … ?) – 6 :25
2 – Illuminations – 5 :49
3 – Rocket #9 – 4 :28
4 – Watch the World from a Plane – 6 :47
5 – Forêt Vierge – 6 :44
6 – L’Age d’Or – 7 :43
7 – Black Paradise – 6 :30



▼ I:CUBE、Chateau FlightにJOAKIMなどなど、個性的なタレントが集うフランスの名門レーベル<VERSATILE>の若頭、ZOMBIE ZOMBIEによる、2008年『A Land For Renegades』、2010年『Plays John Carpenter』(まるまるジョン・カーペンターのカバー!)に続く、三枚目のアルバム『RITUELS d’un Nouveau Monde』が登場。

▼ ZOMBIE ZOMBIEといえば、クラウト・ロックやコズミック・ディスコ、プログレッシヴ、シンセ・ミュージックなどに対する深い見識を反映させた、ユニークな玄人肌のダンス・ミュージックをアウトプットするユニットとして、多くの才能がひしめくフランスのアンダーグラウンドなクラブ・シーンの中でも、世代を越え幅広い音楽ファン、ミュージシャンたちからサポートされる異才。

▼ そんな彼らの最新作は、前二作同様に、エクレクティックなスタイルを維持しながらも、クラウト・マナーのディスコ・ノット・ディスコ、或いはディープかつカルトなイタロ/コズミック志向をこれまで以上にあからさまに打ち出した、マニア筋のココロをピンポイントでくすぐり揺さぶる、会心の一枚。いかにもコレクター気質な虎の穴に迷い込んだものだと思ったら、案の定、プロデュースがJOAKIM(タイガースシ総帥)とのこと。

▼ 先行シングルとして話題沸騰中のサン・ラー「Rocket #9」カバーは、まるでミッキー・ムーンライト「Interplanetary Music」の向こうを張るかのような、ナイス・センスかつグッド・ヴァイブスさく裂な強力キラー(両曲とも同じサン・ラーのサターン盤『Interstellar Low Ways』に収録ですし)。何とスヴェン・ヴァスやリッチー・ホウティンもプレイ、レディオ・スレイヴ、ジェームス・ホールデン、グリマーズ、チャールズ・ウェブスターからアレックス・フロム・トーキョーまで、実に多くのDJたちのサポートを受けています。

▼ ケタ外れな音の知識とレコード・コレクションに裏打ちされたJOAKIMの確かなプロデュース手腕、そしてZOMBIE ZOMBIE生来の高いポテンシャルの両方がぶつかり合いながら見事に相乗効果を発揮、これまで以上にハイクオリティーで充実したアルバムとなっています。

▼ JOAKIMやタッスル、ミッキー・ムーンライトあたりが好きならまず間違いなし、TIGERSUSHI、RONG MUSIC、100% SILK、FUTURE CLASSIC、ESKIMOなどをチェックしている方は、是非、聞いてみて!ニューディスコ、ハウスからインディー系リスナーまで、何気に幅広くレコメンできる逸材です!