2012-12-25

HANNIBAL MARVIN PETERSON - THE TRIBE




MPSからのリリースやソウルジャズの再発盤などを通じて
レアグルーヴ・ファンのあいだでも高い人気を誇るトランペッター、
ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンの激レアな一枚『ザ・トライブ』
がオランダのキンドレッド・スピリッツから世界初CD化リリースされます。




HANNIBAL MARVIN PETERSON - THE TRIBE
◆アーティスト: ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン
◆アルバム・タイトル: ザ・トライブ
◆税込価格: \2,500(税抜\2,381)
◆商品番号: RTMCD-1040 
◆2013年1月31日発売
◆レーベル: KINDRED SPIRITS 
◆解説付直輸入盤



Tracklist:

1. Now Stand
2. A Sacred Multitude
3. Returning To The Ways
4. Of Life and Love and God
5. The Tribe





▼ MPSからの『ハンニバル』やエンヤの『エンジェルズ・オヴ・アトランタ』、さらには2000年代半ばに英ソウルジャズから復刻を見た『チルドレン・オヴ・ザ・ファイアー』などの名盤で知られる米テキサス出身のトランペット奏者、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン。

▼ 本作『ザ・トライブ』は、彼が1976年にレコーディング、テストプレスまで製造しながら未発表のままお蔵入りしていたアルバム。スピリチュアル・ジャズのレコード・マニアのあいだでは、このテスト・プレス盤が法外な値段(2000ドル以上になることもしばしば)で取引されてきた、幻の一枚です。

▼ ジョン・ハモンドのプロデュースのもと、ディアドラ・マレイ、マイク・コクラン、ビリー・ハートら、『チルドレン・オヴ・ザ・ファイアー』(1974年)のころから活動を共にしていた旧知のメンバーたちと共に行われた一連のセッションをレコーディングしたこのマテリアルは、当時残念ながらメジャーのレコード契約には至りませんでしたが、そのすさまじい才能が烈火のごとく炸裂していた、彼の上昇期、最盛期といってもいい時期だけあって、一聴しただけで身悶えするほどに素晴らしいパフォーマンスの連続。

▼ 本盤の再発を担うのは、サン・ラーのトリビュート作『サン・ラー・デディケーション』や、ジェフ・ギルソン、バイアード・ランカスターの復刻、或いはスピリチュアル・ジャズのコンピレーション・シリーズ『フリー・スピリッツ』、そしてビルド・アン・アークやベニー・シングスの世界的なブレイクを先導したことでもおなじみのオランダのグッド・ミュージック・レーベル、キンドレッド・スピリッツです。過去、未来とダンスフロアを自由に往来する信頼のブランドによる一大仕事、これは大きな注目を集めること確実!

※ オリジナルはテストプレスのみということでジャケットは存在しません。アートワークはビルド・アン・アークやドリアン・コンセプトなど、同レーベルのほとんどの新録リリースを手掛けるマシーンの手によるオリジナルとなっています。













2012-12-21

TOY再入荷

 



TOY: Toy (Smalltown Supersound / STS110CD)

Tracklist:

1. Grass Beatbox 2:52
2. Don't Be 4:49
3. Sedan Through Tunnel 4:38
4. Rabbit Pushing Mower 3:47
5. The All Seeing Eye 3:43
6. Swingswung 3:40
7. Valley Cars 4:23
8. Golden Fish In Pool 4:37
9. Realistic Martian Landing Set 3:55
10. Googie Dream Home 4:03
11. Decorama 3:39


スモールタウン・スーパーサウンドのエレクトロニカ・ユニット
<TOY>のデビュー・アルバムが久しぶりに再入荷しました。


ジャガ・ジャジストやマグネット、データ・ロックなどのプロデュース
でも知られるベルゲンのプロデューサー、Jorgen Traeenと、UKの
コンポーザー、Alisdair Stirlingのふたりからなるデュオ(イギリスの
ロックバンドとは別物です)による、現在のところ唯一のアルバム作品。


2005年の発売直後にソールドアウトして以来、長らく廃盤状態に
あった貴重な一枚です。


おもちゃ箱をひっくりかえしたようなファンシーでファンタジックな
エレクトロニカ・サウンドは、当時の電子音楽界隈でもポジション
不明、唯一無二の存在感を放っていましたが、そのサウンドは
いま聴いても全く新鮮です。


リリース時にアフターアワーズさん主宰の
スモールタウン・スーパーサウンドのレーベル・ショウケース
でも来日、細野晴臣さんにもラジオで彼らの楽曲をプレイい
ただくなど、大きな話題を呼びました。


今回の入荷も、限定的なようなので、店頭で見かけ
られましたら、お早めに!




↓ この曲はANNIEさんのDJキックスのミックスにも
ピックアップされてました。






PHARAWAY SOUNDSについて(2013.10.12追記)





12月20日発売『CDジャーナル』誌で
PHARAWAY SOUNDSのことをピックアップいただきました。


弊社でも解説等で色々とお世話になっておりますライターの
大石始さんによるコラム「This Is Radio Transnational」のページです。
是非、チェックいただけたらと思います。


そしていい機会なので、このレーベルのことを、
ここで少し書いておきたいと思います。


PHARAWAY SOUNDS(ファラウェイ・サウンズ)は、
革命前イラン音楽のコンピ『センドゥニ』と『ハーネ・ハーネ
そしてアフガニスタンのキング・オブ・ポップとして70年代末に
大変な人気を博した歌手アフマド・ザヒールのアンソロジーの
リリースで活動を開始した、2012年誕生の新興のワールド音楽
発掘レーベルです。












『センドゥニ』
※ 右のsoundcloudで一曲聞けます(ファルジン)。













『ハーネ・ハーネ』
※ 右のsoundcloudの中にダイジェストあります。













アフマド・ザヒール




PHARAWAYは、
フランスとの国境にもほど近い、F1グランプリの開催などで
も知られる、スペインのカタルーニャ地方にあるレコード会社。


まだ産声を上げたばかりのニューカマーですが、
母体となる親会社のGUERSSENは、すでに15年以上も
リリースを続けている、老舗の再発レーベルです。


1996年の設立以来、GUERSSENは、ヨーロッパや中南米
を中心に、世界中の、サイケ或いはプログレッシヴ・ロック、
ガレージやフォークなどのレア盤、プライヴェート盤の再発・
発掘を、数多く手掛けてきました。


PHARAWAY SOUNDSは、そんなGUERSSENの傘下で、
中近東、西アジアの音源に特化してリイシューを行っていく
サブ・レーベルとして、新たに立ち上げられました。


中近東から西アジアにかけての音源発掘は、
ムスタファ・オズケントやセルダなどのトルコ産レアグルーヴの
再発や、ペルシアン・サイケの編集盤『POMEGRANATES』など
により、名門FINDERS KEEPERSが先鞭をつけてきましたが、


最近ではVAMPI SOULやSECRET STASHも
イラン音楽のコンピ企画を組むなど、中近東地域の
音源に対する、レアグルーヴ視点からのラヴコールは、
まだまだ止む気配がありません。


FINDERS KEEPERS、VAMPI SOULやSOUNDWAY、
SUBLIME FREQUENCIESなどの老舗に加えて、最近
CD発売を加速させている(以前は「CDはやらない」と
言っていた)SECRET STASH、ストーンズ・スロウの
イーゴンがNOW-AGAIN傘下で新たにスタートさせた
WORLD PSYCHEDELICなど、インターネット時代に
新たに花開いた世界の音楽の復刻・発掘系レーベル
は、これまでにも数多く、ありました。


PHARAWAYは、この種の発掘系レーベルとしては、
後発組となりますが、上述のような先人たちにも劣らぬ
並々ならぬ熱意と気合、新しい視点でもって、リリース
活動を、スタートさせています。


2013年の第一弾ラインナップも発表されまして、
『センドゥニ』、『ハーネ・ハーネ』の続きとなるペルシアン・
レアグルーヴのコンピレーション『Tisheh o Risheh』、

















イランを代表するシタール奏者であるメフルプーヤーの
二枚組アンソロジー、

















さらにはアナドル・ロックの王様エルキン・コライの再発
































などが、予定されています。


是非、今後の動向に引き続きご注目いただけたらと思います。






2013.10.12追記

9月末発売の『ele-king』誌にPHARAWAY SOUNDSの
企画コントリビューター、解説執筆も手掛けますアメリカの
レコ屋Wierdoo Recordsのアンジェラ・ソーヤー女史による
インタビューが掲載されております。是非ご一読ください。

http://www.amazon.co.jp/dp/4907276052



またエルキン・コライ以降のリリースですが、以下発売となってます。

RAMESH: Ramesh
http://calentitomusic.blogspot.jp/2013/05/rtmcd1054.html
グーグーシュやヌーシャファリンと並ぶペルシアン歌謡女傑ラメーシュのアンソロジー。

SEDAYEH DEL
http://calentitomusic.blogspot.jp/2013/06/rtmcd1055.html
「革命前イランのファンク&ポップ・サイケデリア」の第四集。

DERDIYOKLAR IKILISI: Çoban mamos
http://calentitomusic.blogspot.jp/2013/06/rtmcd1062.html
トルコのマリオ&ルイージともウワサされるヒゲのデュオ、デルディヨクラル・イキリシ。

SHAHRAM: Shahram
http://calentitomusic.blogspot.jp/2013/06/rtmcd1063.html
俳優とても活躍するイラン人歌手シャフラムの70年代ベスト選集。

ALPAY: Yekte
http://calentitomusic.blogspot.jp/2013/08/RTMCD1065.html
エルキン・コライに勝るとも劣らぬアナドル・ロックの至宝アルパイの70年代ベスト。

GOUSH BEDEY
http://calentitomusic.blogspot.jp/2013/08/rtmcd1066.html
「革命前イランのファンク&ポップ・サイケデリア」の第五集(最終章)。

11月以下も発売予定。

CEM KARACA: Apaşlar, Kardaşlar, Moğollar, Ferdy Klein Orkestrası
http://calentitomusic.blogspot.jp/2013/10/rtmcd1072.html
アナドル・ロックの巨頭ジェム・カラジャのセカンド・アルバム復刻。

FIKRET KIZILOK - Anadolu’yum
http://calentitomusic.blogspot.jp/2013/10/rtmcd1073.html
デーモン&ナオミ監修のコンピ『International Sad Hits』へのフックアップにより
世界中のアシッド・フォーク・リスナーのあいだにその名が刻み込まれたトルコの
サイケ王フィクレト・クズロクのシングル・コレクション。



















2012-12-20

『チェリー・シング』が『ミュージック・マガジン』誌の年間ベストに




様々な音楽雑誌で、
2012年を振り返るページや特集が出始めております。
そんな中で、12月20日発売『ミュージック・マガジン』の
「年間ベスト」におきまして、弊社から発売させていただい
ておりますネナ・チェリー&ザ・シング『チェリー・シング』が、
「ロック(ヨーロッパほか)」部門で一位に選出されました。


80年代末から90年代にかけてソロ歌手として大きな成功を
おさめた歌姫ネナ・チェリーと、スカンジナヴィアを代表する
アウトジャズのトリオ、ザ・シングのコラボレーション作品です。


ジャズともロックとも、何とも形容しがたい、サウンドですが、
往年のネナのファン(特にソロ転向以前からのファンの皆様
からの、評判がよいようです)、現在のザ・シングのファンの
両方から、素晴らしい反応を、いただいております。





2000年代に入ってからは鳴りを潜めていたネナ・チェリーですが、
そのキャリアを紐解けば、ニューエイジ・ステッパーズやスリッツ、
リップ・リグ&パニック等、ポストパンク期から活動する、息の長い
アーティスト。


90年代のソロ時代も、R&Bやヒップホップをベースとしながら、
トリッキーやユッスー・ンドゥール、ゴリラズらとのコラボレーションを
通じて、様々な層のリスナーに親しまれてきました。


そんな彼女の継父は、ジャズの名門「ブルーノート」にも
録音を残すトランペット奏者のドン・チェリー。


そしてザ・シング。
彼らのバンド名は実は、そのドン・チェリーの作品
Where Is Brooklyn?』収録楽曲に由来しております。


唐突なようでいて、実はそうでもなかったこの共同作業、
未聴の皆様、是非、この機会に、再度チェックいただけたら
と思います。


オンラインで読める『チェリー・シング』


- ele-kinghttp://www.ele-king.net/review/album/002625

- intoxicatehttp://tower.jp/article/series/2012/07/18/cherrything

- LIQUIDROOMhttp://www.liquidroom.net/review2/201206/the-cherry-thing

- YES MAGAZINEhttp://yesmagazines.net/?p=2273

- cookie scenehttp://cookiescene.jp/2012/07/neneh-cherry-the-thingthe-cher.php

- com-posthttp://com-post.jp/index.php?itemid=678


<com-post>はクロス・レビュー形式になってます。
右上の「next」をクリックしていくと、次々と、様々な方の
レビューをご覧いただけます。中には辛口なご意見も
ありますが、確かにジャズ耳で聞くとそうなのかなぁという
気も致します。ともあれ、是非ご一読いただけたらと。






iTunesでもお求めいただけます。
ストゥージズ、スーサイド、MFドゥーム(マッドヴィリアン)、
マルティナ・トップリー・バード、ドン・チェリーにオーネット・
コールマンと、様々なカバーがあるので、まずはお気に入り
アーティストの曲のツマミ喰いから、いかがでしょう。








CDは






ジム・オルーク、メルツバウ、フォー・テット、リンドストローム&
プリンス・トーマス、ホートラックス・コブラ(ピーター・ビョーン&
ジョンのジョンのソロ・ユニット)などがリミックスした企画盤
ございます。



2012-12-19

【インタビュー】 レネゲイズ・オヴ・ジャズ





ドイツはドレスデン在住のアーティスト、デヴィッド・ハンケに
よるソロ・ユニット<レネゲイズ・オヴ・ジャズ>のアルバム
『ヒップ・トゥ・ザ・ジャイヴ』が、おかげさまで各所より、とても
素晴らしい評価をいただいております。


ビッグバンド・ジャズやスウィングとブレイクビーツの融合と
いう、クラブジャズ的には既に古典的とも言える手法を用い
つつも、ビッグビート的な武骨さや破壊力を湛えたマッシヴ
なサウンドは、フロアでもホームリスニングでも、とにかく
アガれる、痛快なもの。


日本のお店の展開の様子や媒体のフィードバックを送った
ところ、ポンポンと話しが進みチャット状態で色々と聞くこと
ができましたので、以下にインタビューとしてお届けします。


ハンケさん本邦初インタビューかと思います。是非、ご一読を。







Q:ヴァイナルのリリースからちょっと時間が経ちましたが、遂にCDも出ましたね。おめでとうございます。


A:ありがとう。レコードだけでもうれしかったけど、やっぱりCDでリリースとなると、また違ったリスナーに自分の音が届くと思うし、こうやって日本のみんなともコネクトできたわけだし、改めて、よかった、という感じだよ。


Q:レネゲイズ・オヴ・ジャズとして日本に紹介されるのも、ほぼほぼ初めてかと思いますし、まずはすごく基本的なことから、聞かせて下さい。そもそも音楽を始めるきっかけは?


A:学校時代、ドラムとパーカッションを習っていたんだ。でも家では、音の兼ね合いで、どうしても練習できなくてね。で、ギターに変えたんだよ。90年代の初頭だった。ただギタリストはどこにでもいて、学校の友達とバンドをやろう、という話になっても、みんなギター希望なんだ。5人みんなでギターでバンドを、なんて言っても無理だろう?だから、当時はギターの練習はしていたけど、バンドを組んで本格的な活動をするには、至らなかったね。


Q:そのころはどんな音楽を聞いていたの?


A:最初はMCハマーとか、どメジャーなポップスを聞いていたんだけど、そのあとは、サウンドガーデン、パール・ジャム、スクリーミング・トゥリーズ、アリス・イン・チェインズ、マッド・シーズンあたりにハマったね。ロック・キッズだったよ。


Q:そこからどうやって、現在のようなスタイルに落ち着いたのでしょうか。きっかけは?


A:90年代も末くらいになると、自分が聞いてきたようなロックも、さすがにどれも同じに聞こえるようになってしまって、ちょっと新しいものが欲しいなぁと、思っていたんだ。そんなとき、ニンジャ・チューンあたりのファンだった友達が貸してくれたのが、クルーダー&ドルフマイスターだとか、シーヴェリー・コーポレーションだとか、ハーバライザー、あとはアップ・バッスル&アウトだったんだ。全然なじみのないタイプの音楽だったんだけど、とてもフレッシュで、一気に好きになって、はまっていった。




Q:で、サンプラーや機材を買いそろえて、そういう音楽を作ろうと?


A:そう。ちょうど祖母が、僕が音楽好きだというのを知って、レコード・コレクションを譲ってくれたりしたこともあって、そのレコードから、「抜ける」ブレイクを見つけ出してはループを作ったりして、まぁ、いまやってることのプロトタイプみたいなことを、少しずつ、スタートさせたんだ。


Q:なるほど。それから、レネゲイズ・オヴ・ジャズとして最初のトラックを完成させたのは、いつだったのですか?


A:2009年の10月かな。実は当時、イタリアにいた友人のスオーニョ(Suonho)と、何か一緒にできないかな、という話になって、コラボの機会を探っていたんだ。でも彼が忙しすぎて、結局それは実現しなかった。翌年の春まで、待ったんだけどね。でも、自分があたためてたアイデアを、どうにか形にしたいなと思って、結局、ソロ・プロジェクトの「レネゲイズ・オヴ・ジャズ」として、トラックを発表することにしたんだ。


Q:で、それをスムーヴのレーベルから発表したと。どういうコネクションだったんですか?


A:マッシュ&マンキー(Mash & Munkee)っていう、僕が最初にはじめていた、もうひとつ別のユニットあるんだけど、そこで彼がフルートを吹いてくれたんだ(「Wake Up」というトラック)。そのときからの縁で、ちょくちょく連絡はとっていた。それで、「Karabine」のデモが出来た時も、真っ先に彼に聞いてもらったんだ。別に売り込もうとか、契約のことを考えて話したわけじゃなかったんだけど、彼のほうから、レコードを出さないか、って誘ってくれたんだ。そのためにレーベルを作るから、って。それで、Wassが出来て、12シングルを出すことが出来たんだ。




Q:スムーヴもずいぶん前のめりでしたね。


A:確かに。曲を聞いてもらって、5分でフィードバックがあって、すぐそういう話になった。


Q:あなたの音楽は、ジャズだし、ブレイクビーツだし、サンプリングもあって、でもいまの世の中、うまくどこか特定のジャンルに当てはめることが難しい種類の音楽だと思うのですが、ご自身で自分のスタイルを定義するとしたら、どのようになりますか?


A:シンプルに「ノーザン・ジャズ」と呼んでいるんだ。ノーザンソウルと引っかけてるわけでもないんだけど、僕自身がドイツの北のほうの出身で、すぐ隣はデンマークだろ?そこからノルウェーとかスウェーデンとか北欧の国々とも近いし、昔から北のほうにシンパシーがあった。


Q:制作のとき、どこか別のところやもの、音からインスピレーションを受けていたりしますか?


A:そうだね。古いレコードだったり、記憶に残っているメロディーだったり、あとはベースを弾いてくれている友人のベースラインだったり、色々とあるけど、たいがいは、忘れちゃうよね。ひとつずつ記録しているわけでもないので。


Q:ふだんはどんな音楽を聞いているのですか?お気に入りのアーティストがいたら教えてください。


A:べイジル・カーチン(Basil Kirchin)がとても好きで、彼の昔のレコードをよく聞いてるね。あとはテリー・スナイダー(Terry Snyder)とか。最近のファンク・バンドも大好きで、ニュー・マスターサウンズやブラウンアウト(Brownout)、ディアスポラ(Diazpora)やソウルジャズ・オーケストラ、ジャングル・ファイヤーなんかは、割と聞いているかな。スリーピン・ジャイアンツ(Sleepin' Giantz)とかマックス・セッジリー(Max Sedgley)、ヒント(Hint)とか、エレクトロニックな音楽もチェックしている。




Q:レネゲイズ・オヴ・ジャズのステージはどんな感じ?


A:ふだんは、レコードでDJをしている。ヴァイナルがないときだけCDも使うけど、基本レコード・オンリーで。いつかはライヴ・バンドでもパフォーマンスしてみたいとは思っていて、ずっとアイデアは温めているんだけど、ああいう音で、人数もなかなか揃えるの難しいし、まだ実現までは、しばらく時間がかかるだろうね。




Q:日本には…


A:行ったことないよ。どんなところなのか想像もつかないけど、いつか行ってみたいね。でもとりあえずは、日本の方が自分の音楽を聞いてくれている、というだけで、とてもうれしいよ。いつか直接みんなの前でパフォーマンスできたら最高だよね。


***


スムーヴのレーベルからのリリース、とは聞いていましたが、
わざわざ彼のためにレーベルを作ってのリリースだったんですね。





レネゲイズ・オヴ・ジャズのデビュー・アルバム
『ヒップ・トゥ・ザ・ジャイヴ』好評発売中です。


是非、最寄りのお店を、のぞいてみて下さい!













 

2012-12-15

DJ CAM: Vintage Beats 1999-2003




DJシャドウやヴァディムと並ぶ、
フランスが生んだアブストラクト・ヒップホップの
ベスト・タレント、DJカムによる秘蔵未発表音源
コレクション!


硬質なビートと浮遊感のあるウワモノ、その合間を埋める
まろやかなサンプリングやヴィンテージ・シンセの音色…。
抽象的な音像の奥底からジャズやソウル・ミュージックに
対する深い造詣と愛情がそこはかとなく滲み出た、カムの
エッセンスのカタマリのような珠玉のビート作品集!

















DJカム/ヴィンテージ・ビーツ1999-2003
DJ CAM: Vintage Beats 1999-2003

Inflammable / Modulor (RTMCD-1037)



TRACKLISTING

1 – Bobby Funk
2 – Inside My Love
3 - Flora
4 - Alice
5 – Bounce Nil
6 – For Minnie original
7 - Honey
8 - James
9 - Janet
10 – Mr Cool
11 – Neptune Baby
12 – Late Night Drive
13 – Flashlight
14 - Prince




▼ シャドウやヴァディム、クラッシュらと並ぶアブストラクトの巨匠DJカムは、ボブ・サンクラーやディミトリ・フロム・パリらと共にオリジナル・フレンチタッチ世代の一員としてエレクトロへと連なるフランスのダンス・ミュージックの進化、発展に大きな貢献を果たしつつも、自身のレーベルStreet Jazz/Inflamableを拠点とした数々の名作・傑作によって、クラブジャズ、アシッドジャズから、アンクル/モ・ワックス一派などと共にヘッズ~トリップホップやアブストラクトまでも包括した先鋭的なビート・ミュージックの担い手として世界的なプロップスを獲得してきたフランスのタレント。

▼ 2000年代に入ってからは、『Rebirth Of Cool』~『Diggin’』~『Stay』と続いた、ジャジー・ヒップホップの台頭に対するカム的な回答とも言えるDJカム・カルテット名義での一連のリリースによって新たなファン層を開拓、新旧織り交ぜ息長く、様々な音楽ファンのあいだで注目を集めてきた。

▼ そんなフランスが生んだ不世出のビート職人による、昨年のアルバム『Seven』に続く待望の最新リリースは、自身が90年代末から2003年にかけてプロデュースしながらも世に送り出されることのなかった貴重な音源を蔵出しした未発表集。

▼ トライブ・コールド・クエスト「Lyrics To Go」を思わせる「Inside My Love」、神秘的なエレピの中から突如フローラ・プリムなサウダーヂが湧き上がるその名も「Flora」、08年のヒット「For Minnie Riperton」を解体してそのメロウネスのコアをギュっと凝縮したような「For Minnie original」などなど、いずれの楽曲も、ファンならば思わずニヤリとせずにはいられない仕掛けやギミックを満載したデリシャスな作品集!

▼ ビートの質感はホントにJディラを思わせるというかデトロイトというか、ジャジーやらメロウやらでないヒップホップ・フリークスにも、是非聴いてみていただきたいです!


【DJカム】

1973年パリ生まれ。1994年に自身のレーベル<Street Jazz Productions>(のちのInflamable)からDJカム・カルテット名義でEP『Back To the Lab』を発表、アシッドジャズ文脈や、トリップホップ黎明期の初期アブストラクト・シーンで注目を集め始める。95年の初アルバム『Underground Vibes』を皮切りに、『Substances』('96)~『The Beat Assassinated』('98)~『The Loa Project vol 2』(’00)と、コンスタントに作品をリリース、新しい世紀を迎えてからも、『Soulshine』(’01)、『Liquid Hip Hop』('04)、『Seven』('11)と、途切れることなく楽曲を送り出し続けている。2000年代の後半には、最初期の『Back To the Lab』以来封印していた「DJカム・カルテット」での作品も発表(『Rebirth Of Cool』~『Diggin’』~『Stay』)、アブストラクトやヒップホップとはまた趣を異にした、ジャズやメロウ/ジャジー・ヒップホップへのカム流のアプローチで、多くの熱狂的なファンを獲得した。フィリップ・ズダールをメンバーに含むラ・ファンク・モブ(つまるところ後のカシアス)やボブ・サンクラー&アラン・ホーによるマイティー・バップなどと共に、ヒップホップ、ハウスやクラブジャズ、アブストラクトをまたにかけたユニークなサウンドで、その後のフランスのアンダーグラウンドなダンス・ミュージック・シーンが発展していく礎を作り上げた。



2012-12-14

IKE YARDファクトリー盤再発








「ポストパンクのみならずエレクトロニック・ミュージックの
プロデューサーたちにも大きな影響を与えたクラシックス」
--- Rough Trade

「DAFとPILを合体させたような、夢のような出音を持ったバンド」
--- サイモン・レイノルズ(『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』)


デス・コメット・クルーのリーダーとしても知られる
スチュアート・アーガブライトが率いたニューヨーク
のノーウェーヴ・ユニット、アイク・ヤードの唯一の
フル・アルバムが初のストレート・リイシュー!


これまでコンピへのピックアップや編集盤スタイルでの
リリースはありましたが、初めてアルバムでの正規再発、
これは注目を集めそうです。

















アイク・ヤード/アイク・ヤード(セルフタイトル)
IKE YARD: Ike Yard

Desire / Modulor (CLTCD-2020)



TRACKLISTING

1. M. Kurtz
2. Loss
3. NCR
4. Kino
5. Cherish 8
6. Half A God



▼ ラメルジーも所属したノーウェイヴ・ヒップホップ・ユニット<デス・コメット・クルー>や、初期エレクトロ・クラシックス「Dominatrix Sleeps Tonight」のヒットで知られるドミナトリックスのリーダーとしても活動した奇才スチュアート・アーガブライトが、デスコメやドミナトリックス以前に率いていた、もうひとつのユニット、アイク・ヤード。

▼ その唯一のアルバムで、英ファクトリーの米国支部「ファクトリー・アメリカ」としても、何気に唯一のアルバムであったセルフタイトル作品が、オリジナル・アートワークを用いて初めてのストレート・リイシュー!

▼ これまで、アニマル・コレクティヴやビーチ・ハウスを送り出したことで知られる米<Carpark>レーベル傘下のポストパンク発掘部門<Acute>から、本作やクレプスキュール時代のEPを収録したコンピ形式での再発はありましたが、オリジナル・アルバムの単体リイシューは、1982年のリリース以来、これが初めて。

▼ ESGと共に、ファクトリーがサインした唯一のアメリカのグループで、その後の<デスコメ>のプロトタイプとしても極めて重要な役割を担ったアイク・ヤード。その最初で最後のフル・レングスとなるこの作品は、ポストパンクやノーウェイヴ的な雰囲気をわずかに残しながらも、テクノ・ミュージックの萌芽を感じさせる、大胆にドラムマシーンを導入したミニマルかつプログレッシヴなスタイルで、ニューヨーク・ダウンタウンのシーンに衝撃をもたらしました。

▼ 初期のキャバレー・ヴォルテールやスロッビング・グリッスル、或いはスーサイドあたりを引き合いに出して語られるサウンドは、テクノやダブステップ的な今様ダンス・ミュージック耳で聞いても、全くフレッシュ!DAF、ノイバウテンやカン、PILなどのファンにもオススメ!


【アイク・ヤード】

1979年にニューヨークで結成、初期のメンバーはスチュワート・アーガブライト、ケネス・コンプトン、マイケル・ディークマン、フレッド・シマンスキーの4人。スーサイドやリディア・ランチともステージを共にするなど、ダウンタウンのノーウェイヴ・シーンで頭角を現し、そのプロップスがヨーロッパにも飛び火、1981年にベルギーのクレプスキュールに5曲入りEP『Night After Night』を、翌82年ファクトリー・アメリカにセルフタイトル、あるいは『A Second A Fact』として知られる唯一のフル・アルバムを残す。83年に解散。スチュアートとマイケルはその後デス・コメット・クルーとして活動。2010年にスチュアート、ケネス、マイケルの3人でアイク・ヤードをリユニオン、アルバム『Nord』を発表。現在は2013年の再結成第二弾アルバムのリリースに向け鋭意レコーディング中。バンド名の由来はアンソニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』から。





2012-12-01

SUBES: Contra Bossa




ニコラ・コンテやKOOPあたりを思わせる端正な
ダンスフロア・ジャズ・サウンドでただいま全ヨーロッパを席巻中!


エレガントな生音アンサンブルとフューチャリスティックな
エレクトロニック・ビーツ、スパイスのきいたブラジリアン・
グルーヴの絶妙なバランスで、カジュアルでありながら
本格的なジャジー・フィーリングを堪能できるオランダ発の
新人<SUBES>によるデビュー・アルバム『コントラ・ボッサ』!
















SUBES: Contra Bossa

339 Records | Painted Dog | ritmo calentito (RTMCD-1039)

Tracks:

01 SAMBA ONE
02 SOGNARE
03 JAZZ AZZ
04 CLUB SEVEN SEAS
05 JAZZ FOR 2
06 AIRPORTO
07 CONTRA BOSSA
08 FAST SPINN
09 SEE YOU THERE
10 LOST

 
▼ ニュー・クール・コレクティヴやジャズ・インヴェーダーズらを輩出したヨーロッパのクラブジャズ大国オランダから、また新たなテイストを持った素晴らしいニューカマーが誕生しました。その名はSUBES。二人組のDJチームに管楽器のプレイヤーを加えた、スリムでスマートなトリオ編成のクラブジャズ・ユニットです。

 
▼ 彼らのサウンドの特徴は、ニコラ・コンテやKOOP、初期のジャザノヴァあたりにも通じる、生音と打ち込み、モダン・ダンスフロア・グルーヴの絶妙なバランス感覚にあります。プログラムされたソリッドなエレクトロニック・ビーツを下敷きとしつつ、エレガントな管楽器のアンサンブル、ヨーロピアン・ジャズ特有の憂いをしのばせたピアノやエレピのソロ、スペイシーなシンセのサウンドスケープ、スキャット、ボサノヴァ風のリムショット、スウィンギンなブレイクやウッドベースのくぐもった温もりなどなど、そこかしこに仕掛けられたテイスティーなスパイスの数々により、ダンサブルかつ、音楽的に豊かな、重厚なクラブジャズのフィーリングを楽しむことができるのです。

 
▼ モノ悲しげなピアノのイントロダクション、シネマティックなストリングスから一転、スリリングなスピード感あふれるブラジリアン・フュージョンへと突入していくM①「Samba One」、王道のラウンジ・テイストをもったM②「Sognare」、エレクトロ・スウィングあたりにも通じるレトロな感触がいわゆるクラブジャズとはまた異なる雰囲気をもたらしてくれるM③「Jazz Azz」、ジェラルド・フリジナ・スタイルの洗練されたダンスフロア・ジャズど真ん中のM⑤「Jazz For 2」、クラブジャズ世代らしいスムーズな解釈のジャジー・ボッサ表題曲M⑦「Contra Bossa」などなど、ひとくちに「クラブジャズ」と言ってもそのスタイルは多種多様で、DJ・コレクター的な感性が発揮された、クロスオーバーな内容になっています。

 
▼ フューチャリスティックなエレクトロニック・ビーツとソフィスティケイトされた生楽器のコンビネーションが照らし出すモダン・ジャジー・グルーヴのネクスト・スタンダード。どジャズに傾き過ぎず、ハウスでもヒップホップでもなく、どこかジャジーな佇まいのまま絶妙なポジションをキープした小粋なニューカマー、是非ご注目を!